vol.00 自己紹介の巻
- イニムちゃん -
25歳。OL。一人暮らしを始めたばかり。
最近フレグランスメーカーに転職したが香りの知識はほぼゼロ。
物怖じしない性格で、基本感覚でものを言う。
たまに的を得た発言をするため度々周囲を驚かせる。
好奇心はピカイチだが、見切り発車しそうになってカオルンによく怒られる。
食べること、お笑い、タロットが好き。
- カオルン -
香りの妖精。
イニムちゃんが鼻をクンクンすると現れる。
体から発する香りを自在に変えることができる。
持っている木の棒は、最高級品である「伽羅」香木。
だが使い方は荒い。指し棒に使ったり、つい立てに使ったり、怒るとブンブン振り回すことも。
雑学が好きで物知り。探究心はピカイチだが説明が長くなる癖がある。オタク気質。怒ると敬語になる。
自分のことをmeと呼ぶ。
コーヒー豆に埋もれるのが好き。
(二人の出会い)
イニムちゃんが小学生の頃、夏休みにおばあちゃん家の物置で遊んでいた時に、古い香木を発見。
不思議な匂いがしてクンクンと嗅いでみるが、当時のイニムちゃんは「くちぇっ」っと一蹴。香木をポイッと投げてその場を離れようとした時、「そ、そんなことないっ!」と声が聞こえて現れたのがカオルン。
ポカーンとするイニムちゃんを見て人見知り発動。
タジタジになりながらずっと敬語で「こ、この香木は、とても歴史のあるもので、沈香と呼ばれる大変高価な香木なので、あの、えっと、、く、臭いという一言で片付けるには余りにも、その勿体無いものでして、えっと、、」などと歯切れ悪く話をするカオルンを見て、イニムちゃんは目を輝かせながら「ふわふわだね!」とカオルンをツンツン。恥ずかしくなってカオルンは消えてしまうが、その日以来、夏休みの間おばあちゃん家の物置に行ってはカオルンと話すようになった。
最終日におばあちゃんに香木をせびるが、これは大切なものだと言って貰えなかった。
帰りの車中、イニムちゃんはずっといじけて話さなかったが、家について自分の部屋に戻ると昨日まで話していたカオルンと会えない寂しさが込み上げて悲しくなった。泣きそうになり鼻を啜っているとポワンっとカオルンが現れる。
カオルンが「ど、どうかされましたか?」と尋ねると、イニムちゃんは驚きと嬉しさで泣き出してしまった。
あわあわしながらテンパるカオルンは、いろんな香りに変化してイニムちゃんをなんとか落ち着かせたのだった。
そこからずっと一緒。
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