―国造ゆずの話―

石川県能美市。
北の大地でゆずが作られている町。
還暦を超える農家さんがわずか数名で管理をしている。
昭和の終わりに始めたゆずの生産は、昔では常識だった農家の家にはゆずの木という話と、
80歳の農家さんが教えてくれた郷土料理「ゆず味噌」からも知れるほど、この地域の人々と密接に関わってきた証だ。
最盛期に50戸の農家が生産していた国造ゆずも高齢化と後継者不足により、今では減ってしまった。
私たちは、そんな貴重な日本の生産者たちが残している伝統やそこでしか作れない価値のあるものを残していくために、このプロジェクトを始めた。
実際に、現地の人々・農家さん・大学や行政の方々とも協力し、第一弾を実現させていただく事となった。
●国造ゆず
絞りたてのゆずを閉じ込めたような、みずみずしくて上品なゆず本来の香り。
―加子母ひのきの話―

岐阜県中津川市、加子母。
四方を山々に囲まれ、古来より伊勢神宮の御用材を守り育てる御神木の里。
江戸時代には尾張藩領地、明治に入ると皇室の御料林となり「ひのき一本、首一つ」という逸話からも、加子母ひのきがいかに貴重で厳しく管理されてきたかがうかがい知れる。
しかし、海外の安価な木材や2×4工法の普及により、1本伐る費用を販売額が下回る事さえあるのが現状だ。
それでも、山を守るため、山岳災害を防ぐために、加子母の人々は山に入り続けている。
加子母森林組合のみなさまのご指導・ご協力無くして、WANOWAの活動は完成しなかった。
彼らは、山に落ちている、ひのきの葉と枝を拾い集める運動をしている。それを蒸留し精油を抽出することで「WANOWA加子母ひのき」は誕生した。
●加子母ひのき
青々しいひのきの葉と、ひのき風呂を思わせる枝の香りが混ざり合い、森林浴をしているかのようなリラックスできる香り。
―和束茶の話―

京都府相楽郡和束町。
800年の宇治茶生産の歴史がある町。
その茶畑の景観は、京都府景観資産の第一号に登録されるほど美しい。
和束町で「農家」と言えば「お茶生産農家」を意味するほど、お茶と密接に関わる町だ。
寒暖差が激しく、山間の急勾配な山道。
人には厳しい環境だが、それが香り高い茶葉を育ててくれるという。
農家同士が集まれば、お茶の話題で夜を明かすほど、皆お茶への情熱と愛に溢れている。
しかし国内のお茶需要の低下などから、後継者をつくることを諦め、畑を手放す生産農家も多いのが現状だ。
その美しい景観を維持するためにも、後継者不足は深刻な問題となっている。
和束のおいしいお茶を飲んでほしい。そのまっすぐな思いで生産農家は今日も茶葉を育てている。
●和束茶
無農薬栽培の茶葉を焙煎した、香ばしく芳醇なほうじ茶の香り。

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国造ゆず知っていますか? vol.1
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加子母ひのきをブランドに vol.1
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古き良きをこれからも
循環していくこと。